
エジプトの首都であり、アフリカ・アラブ世界ではもっとも人口が多く770万人が暮らす街、カイロ。郊外にはエジプトの象徴ピラミッドがある一方で、街の中は近代化が進んでおり、大都市の様相を呈しています。
ここでは、カイロと周辺のギザが誇る『エジプト古代文明』に関する観光スポットを厳選して紹介していきます。
この記事の目次
ギザのピラミッド群
カイロからナイル川を超え20kmほど行ったところにあるのが『ギザ』という街。ギザのピラミッドは紀元前2540年ごろ、20年以上もの歳月をかけて作られたと言われる巨大ピラミッドです。
ギザには三大ピラミッドと呼ばれるクフ王、カフラー王、メンカウラー王のピラミッドがあり、そのうち最大のピラミッド「クフ王のピラミッド」はギザの大ピラミッドと呼ばれています。
それぞれのピラミッドについては、以下のクフ王のピラミッド、カフラー王のピラミッド、メンカウラー王のピラミッドの項を参照してください。
「ピラミッド建築の頂点」という異名を持つ巨大ピラミッド群は、エジプト観光に来たら欠かせない観光スポットです。
施設名:ギザのピラミッド群
英名:Pyramid
住所:Gizeh, Al Qahirah, Egypt
クフ王のピラミッド
画像出典:https://en.wikipedia.org/
ギザのピラミッド群のうち、もっとも大きいピラミッドがクフ王のピラミッドです。もともとは146mにもなる高い建物でした。
近づいて見てみると1つ1つの岩が非常に大きく、圧倒的な存在感を持つ建物ということがわかります。王の間まではやや時間がかかりますが、ぜひ見ておきましょう。
内部は写真を撮ることができませんので、外観だけ写真に収めてください。
施設名:クフ王のピラミッド
英名:KING KUHU PYRAMID
住所:GIZA、CAIRO、EGYPT
カフラー王のピラミッド
画像出典:http://commons.wikimedia.org/
ギザの3大ピラミッドの1つで、並んだ3つのピラミッドのうち真ん中のピラミッドです。高台に建っているので、大きさとしては1番大きく見えるのが特徴です。
創建当時につけられたと思しき化粧石が一部に残っているのが、カフラー王のピラミッドの見どころ。また、参道の入り口にはスフィンクスがいるので、こちらもぜひ写真に収めておきたいものです。
施設名:カフラー王のピラミッド
英名:Khafre's Pyramid
住所:Giza
メンカウラー王のピラミッド
画像出典:http://commons.wikimedia.org/
ギザの3大ピラミッド、最後の1つがメンカウラー王のピラミッドです。特徴的なのは北面の傷跡で、ピラミッドを破壊しようとしてつけられたと考えられています。
横には小さな3つのピラミッドがあるので、メンカウラー王のピラミッドと一緒に写真に収めるのがおススメです。3大ピラミッドのうち、周辺がもっとも静かで落ち着いた場所です。
施設名:メンカウラー王のピラミッド
英名:Menkaure's Pyramid
住所:Giza
スフィンクス
画像出典:http://commons.wikimedia.org/
スフィンクスの背後にピラミッドが立ち並ぶ様子はガイドブックなどでもおなじみの光景ですよね。
スフィンクスは上述のカフラー王のピラミッドを守るようにして建っている石像で、ひとつの岩から彫り出した(頭部を除く)石像としては世界最大です。
ピラミッドの入場料金を払うとスフィンクスの観覧料も払ったことになるので、偽の料金所には注意してください。
施設名:スフィンクス
英名:Sphinx
住所:Gizeh, Al Qahirah, Egypt
ピラミッド音と光のショー
3大ピラミッドとスフィンクスに光を当てて音とともに楽しむショーが毎晩4回行われています。内容は古代エジプトの歴史を追って行くもので、壮大な景色の中で楽しめるショーとなっています。
ナレーションは回毎に主要言語で行われていますので、あらかじめ公式サイトで確認してから行かれることをおすすめします。歴史を知ることでピラミッドを見る目がまた変わります。
夏でも寒いので羽織れるものを持っていくことと、虫対策に防虫スプレーを持っていくのがおススメです。
施設名:ピラミッド音と光のショー
英名:Sound and Light Theater
住所:Abol Hoal Square, Pyramids Giza, Haram, Cairo, Egypt
URL:http://www.soundandlight.com.eg/
公演スケジュール:夏季20:30、21:30、22:30、23:30の4回、冬季18:30、19:30、20:30、21:30の4回
料金:75エジプトポンド
ジョセル王のピラミッドコンプレックス
画像出典:http://commons.wikimedia.org/
有名なピラミッドは前から見るとすべてきれいな四角推ですが、このジョセル王のピラミッドは階段ピラミッドです。史上初のピラミッドとも言われるもので、地下28mに地下室があります。
ピラミッドコンプレックスと表記する場合は周囲の神殿なども含まれており、1つ1つ見ていくとかなりの時間を要しますが、じっくり見る価値はあります
施設名:ジョセル王のピラミッドコンプレックス
英名:The Djoser Complex
住所:Saqqara, Cairo, Egypt
テティ王のピラミッド
画像出典:http://commons.wikimedia.org/
上述のジョセル王のピラミッドコンプレックスと同じサッカーラにあるピラミッドで、古王国第6王朝のテティ王のために作られました。長年のさまざまな環境の変化により、外部は崩れてしまっています。
外から見るとただの丘のように見えるテティ王のピラミッドですが、中に入ることができるのが特徴。玄武岩で作られた石棺なども見どころのひとつです。
施設名:テティ王のピラミッド
英名:The Pyramid of Teti
住所:Saqqara
太陽の船博物館
画像出典:https://en.wikipedia.org/
ギザにある世界最古の木造船が見られる博物館です。王の遺体を運ぶために使用された、あるいは娯楽用として使用されたなど諸説あり、エジプト古代王朝の死生観との関わりも指摘されています。
遺跡保護のため土足禁止の場所なので、靴カバーを靴の上から履いて見学することになります。全体的に落ち着いた場所で、ゆっくり見学できます。
ちなみに太陽の船はもう一隻あり、早稲田大学の吉村作治調査隊が1987年に発見後、同隊とエジプト考古庁による発掘が現在も続いています。
施設名:太陽の船博物館
英名:Solar Boat Museum
住所:Giza, Egypt
エジプト考古学博物館
画像出典:https://en.wikipedia.org/
カイロ博物館というあだ名でも呼ばれるエジプト最大の考古学博物館で、収蔵点数は20万点以上です。非常に広い敷地なので、半日ほどかけてじっくり見学するのがおススメ。
特にこれだけは見ておきたい!というのは、ツタンカーメンの黄金のマスクです。教科書などにも出てくるあのマスクを生で見られる感動をぜひ味わってみてください。
施設名:エジプト考古学博物館
英名:Egyptian Museum
住所:Middan it-Tahriir
エジプトの古代文明の遺跡を巡るカイロ10の観光スポットはいかがでしたか?
今回紹介した観光スポットのうちギザのピラミッド群(クフ王、カフラー王、メンカウラー王)とスフィンクス、太陽の船博物館は『ギザ』という街に、ジョセル王のピラミッドコンプレックスとテティ王のピラミッドは『サッカーラ』という街にあります。
いずれもカイロから20-25kmの場所なので、カイロを拠点に日帰りも可能です。