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本当は怖い?「ロンドン橋」の歌詞の意味をイギリスに住む私が事実に基づいて紹介

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”ロンドン橋 落ちる 落ちる 落ちる~♪”

日本人なら誰でも知っているロンドン橋の歌。ちょっぴりノスタルジックなこのメロディーを、ふとした拍子につい口ずさんでしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし多くの童謡がそうであるように、実はこの歌の歌詞にも隠された別の意味があると言われています。

今日はこの『ロンドン橋』にまつわる仄暗い歴史についてのお話です。

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『ロンドン橋』の歌詞

LONDON_BRIDGE

今や日本だけでなく世界中で口ずさまれるようになった『ロンドン橋』。

この歌はもともとイギリスで古くから歌い継がれるナーサリーライム(童謡)の一つでした。

この歌の成立年代については今をもって全く謎に包まれているのですが、古いものでは18世紀の書物に記録が残されているとか。

古い民謡というだけあってかなりの数の歌詞のバリエーションが存在していますが、今回は現代イギリスで一番広く歌われている歌詞をご紹介致します。

(10番まである非常に長い歌なので、2番以降の繰り返し部分はばっさり省略しました。
また10番以降も話が続くパターンもあるのですが、あまり一般的でないようなのでそちらもカットしています。)

1番:
London bridge is falling down,    ロンドン橋落ちる
Falling down, falling down,       落ちる 落ちる
London bridge is falling down,    ロンドン橋落ちる
My fair Lady.                   マイフェアレディ

2番:
Build it up with wood and clay,    木と泥で作れ
My fair Lady.                   マイフェアレディ

3番:
Wood and clay will wash away,     木と泥流れる
My fair Lady.                マイフェアレディ

4番:
Build it up with bricks and mortar,  煉瓦とモルタルで作れ
My fair Lady.                     マイフェアレディ

5番:
Bricks and mortar will not stay,   煉瓦とモルタルは崩れる
My fair Lady.                    マイフェアレディ

6番:
Build it up with iron and steel,   鉄鋼で作れ
My fair Lady.                    マイフェアレディ

7番:
Iron and steel will bend and bow,   鉄曲がる
My fair Lady.                    マイフェアレディ

8番:
Build it up with silver and gold,   銀と金で作れ
My fair Lady.                    マイフェアレディ

9番:
Silver and gold will be stolen away, 銀と金は盗まれる
My fair Lady.                      マイフェアレディ

10番:
Set a man to watch all night,     寝ずの番を置こう
My fair Lady.                  マイフェアレディ

若干不可解な部分もありますが一言でまとめると、
「やたら良く落ちる橋を、試行錯誤して建て直す歌」という解釈で間違いないでしょう。

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そもそもロンドン橋とは

『ロンドン橋』の歌を歌っていて、ふと疑問に思った事があります。

それは「果たして”ロンドン橋”なる橋は実在するのだろうか」ということ。

なんとなく「ロンドンのどこかにあるという設定の橋」という漠然としたイメージをお持ちの方も多いでしょう。

が、結論から申し上げると、ロンドン橋は実在いたします。

英語での正式名称も、そのままずばり”London Bridge”。橋の近くにはしっかりと同名の駅もあり、空想の世界の橋を想像していた私としては、ちょっと意外な事実です。

ちなみにロンドンの橋と言えば、こちらの橋や

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こちらの橋

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があまりにも有名で、実際この二つを”ロンドン橋”と思い込んでいる人は多いそうですが、これは間違い。

前者は跳ね橋と二つの塔で有名な『タワーブリッジ』、後者はビッグ・ベンの前にかかる『ウェストミンスター橋』でございます。

では本物のロンドン橋はと言うと・・・・・

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画像引用:https://en.wikipedia.org/wiki/London_Bridge

結構地味です。率直に申し上げて、本当に地味です。

「一体全体、どうしてこんな地味な橋が世界的に有名に?」と疑問に思われたでしょうか。

実はこの橋、見た目にそぐわず長くて壮絶な歴史を持っているのです。

ロンドン橋の歴史

それではこの橋の略歴をさらりと紹介致しましょう。

歌にもあるように何度も何度もかけ直されたロンドン橋。

この場所に初めて木製の橋がかけられたのはなんとびっくり西暦46年の出来事。
これがテムズ川にかけられた橋としては最古のものでした。

しかし以後約1970年間にわたって、この橋は

『戦時に焼き落とされ、嵐で飛ばされ、今度は火事に遭い、橋上で戦いが勃発した折にはとばっちりで崩壊し、再度しつこく火災で燃え落ち、新しく大理石で生まれ変わったと思えば、今度はテムズ川に沈み始め、新たに現在の橋と取り換えられた』

というなかなか壮絶な歴史を持っています。まさに歌にある通りの波乱万丈っぷりですね。

画像引用:https://de.wikipedia.org/wiki/London_Bridge

寝ずの番とマイフェアレディ

『ロンドン橋』の歌詞は基本的にシンプルな構成ですが、
それ故に、繰り返し歌われる「マイフェアレディ」
という言葉と10番の歌詞の唐突さが目立ちます。

マイフェアレディ(My fair Lady)は日本語にするならば「私の麗しい貴婦人」
単に「お嬢さん」と翻訳されている場合もあります。

何度も何度もしつこく登場するこの「貴婦人」の正体については実は長年議論され、
いくつか定説も存在していますが今のところはっきりとした答えは分かっていません。

ちなみに邦訳ではこの「貴婦人」の扱いに困ったのか、
この部分の歌詞を『さあ、どうしましょう』という当たり障りのない
言葉に変更しているバージョンも少なくないようですね。

ある意味翻訳者の心中とも言えますが・・・・。

さて、この方の秘密を解く鍵は10番の不思議な歌詞である
という説が今のところ一番有力です。

「マイフェアレディ」と並んでこの歌唯一の登場人物である「寝ずの番」。
この「寝ずの番」は文字通り夜間に橋を見張る役のように思えますが、
眠ることを許されず永遠に橋を守る役割、つまり「人柱」とも解釈できます。

実際橋を建てる際に人柱を立てるという行為自体は、古来から世界各国で行われて来ました。
そしてその役に女性が選ばれるというのもまた、当時は珍しくはないことでした。

つまり『ロンドン橋』の歌の中で私達が何気なく歌いかけている「貴婦人」は
あの橋を守るために亡くなった、名もなき英国人女性なのかもしれないということです。

ちなみに前述の通りこの「マイフェアレディ」の解釈には諸説あり、
自分の屋敷を作る際に人柱を立てた「レイ夫人」
この橋の上に処刑した反逆者の首を晒した「エリザベス1世」のことを
差しているという見方もあるようです。

まぁ、どちらにしてもあまり楽しくないお話であることに変わりはありませんが・・・・。

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『ロンドン橋』のその後

さて、先ほどさらりと書きましたが、現在のロンドン橋の一代前の大理石の橋は、
その重さからテムズに沈み始めたため最終的に撤去されました

その撤去された橋がどうなったかと言うと・・・・・

3227888290画像引用:https://en.wikipedia.org/wiki/London_Bridge_%28Lake_Havasu_City%29

紆余曲折の末、現在はアメリカアリゾナ州に移設され、
この地の観光名所の一つとして元気に第二の人生(橋生?)を送っているそうです。

ちなみに、その経緯を歌った『ロンドン橋』の続編も実は存在します。

Yankee Doodle keep it up  アメリカ人が持っていった
Keep it up, keep it up
    持っていった、持っていった
Yankee Doodle keep it up
  アメリカ人が持っていった
My fair Lady.
       マイフェアレディ

ロンドン橋にまつわる物語、楽しんで頂けたでしょうか?

普段あまり観光客から注目されることのないロンドン橋ですが、
皆さんがロンドンお越しの際には、ぜひともあのメロディーを口ずさみながら
この不思議な橋の歴史を感じに足を運んでみてくださいね。

 

 

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ライター紹介

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欧州在住3年目。現在は北ドイツにてドイツ語と格闘する日々を送る。こどもの頃から外国に強い関心を持ち、数年間京都の観光業界で働きながら英語を学んだ後、2013年に渡英。世界中を旅するのが趣味で、今までに訪問した国の数は20ヶ国以上。ちなみに一番好きな国はポーランド。

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